2022-04-17
建物の老朽化により空家になってしまっている。
老朽化が進み建物の傷みがひどい。
役所より連絡があり、どうしたらよいかわからない。
固定資産税などの税金も負担になっている。
売却をしてお母様の介護費用にあてることも検討している。
ご相談者様 男性(50代、埼玉県在住)
空家の経緯 母親が高齢で老朽化により生活が困難なため
空家の期間 10年
お父様がなくなって、お母様とご兄妹の3人で相続されましたが、老朽化が進み母親が高齢なこともあって生活に不自由がない物件に住み替えて10年ほど。
ご相談をいただいた住まいを離れてからは、高齢なお母様のご病気や介護などでまったく手がつけられていなかったようです。
どうにかしなければならないと思いつつ、忙しい日々を過ごしていたところ、役所からご相談者様に連絡があり「近隣住民より所有している建物が、老朽化により倒壊の危険性などがあり不安との相談がありました。何らかの対応してほしい」と連絡があったとのこと。
正直、何から手をつけて良いかわからないので、困っているとのことでした。
ご相談を受けた段階で「もしかしたらあそこの建物かな?」と思いましたが、まさにその場所がご相談を受けた空家でした。
ご相談を受けた空家がコチラです。
今にも崩れそうな外観です。これでは近隣の方が不安に思うもの無理はないと思います。
今まで大きなトラブルがなかったのが、不思議なくらいです。
エリアの不動産業者なら、おそらくほとんどの人がわかるくらいの有名な空家でした。
また、お話を伺い調べていくうちに、空家が「市街化調整区域」に該当することがわかりました。
市街化調整区域とは、簡単に説明すると「市街化を抑制するために、基本的には住宅が建てられない地域」のことを指します。反対に「市街化を推進し住宅を建てられる地域」を市街化区域と呼びます。
一般的には自由に建物を建てられない市街化調整区域は、売却が難しいとされています。
土地取引の大半は、住まいを建てるために取引されることが多いため、様々な制限がある市街化調整区域の土地は市街化区域に比べて、価格が下がってしまうことも多いのです。
今回のご相談では、お母様の介護費用等の捻出などでしたので、将来の不安解消のため、少しでも高く売却したいとのお話でした。
幸い今回のケースでは、役所など調査により住宅であれば建築が可能なことがわかり、売却へ向けて活動をすることとなりました。
今までの経験から、一般のお客様への販売を行いつつもハウスメーカーや地元の工務店などへ向けて販売活動をしたらどうかと提案させて頂きました。
一般的には不動産業者への販売は、価格が割安になってしまうなどのデメリットがあるといわれておりますが、当然メリットもあります。
今回のように、市街化調整区域にある土地や建物などは、様々な制限がある土地や建物になるので、一般のお客様へ売却した際に、トラブルに発展することも少なくありません。
その点、不動産業者はプロですからその心配はほぼなくなります。
売却までのスピードも速いので、売却後の予定が立てやすいのもメリットの一つです。
そして、今回のケースでは近隣からクレームがあり、役所も動いているので問題の解決へ向けて最短で向かうのも重要なのです。
幸いなことに、売却活動開始後ほどなくして、ある不動産会社より購入の申し出があり、金額についてもご相談者様の満足のいく金額であったため、めでたくご契約となりました。
売却後に建物を解体後の現地
いざ売却へ向けて動いてみると、思いもかけない障害が待ち受けていることがあります。
今回は市街化調整区域に物件があり、状況によっては売却が困難になってしまう可能性もありました。今回のケースは上手くいきましたが、相続を契機として今すぐに手放す予定がなくても、一度相談することを皆様にオススメしています。
実際に調べてみると、現在の法律では住宅の再建築ができない物件も実はたくさんあったりしますので、いざという時に困らないために、ぜひご相談ください。
来るべき時に備えての最初の一歩はまずは「聞くこと」。
相談は何度していただいても無料ですし、しつこい勧誘・営業はしないのが社名で掲げる
「正直不動産」のモットーです。
社名の通り「正直」営業ですので、時にはご相談者様とって厳しいことをお伝えするかもしれませ。
しかし、「良いところも悪いとところも全部を把握して最善を提案する」正直不動産はそんな不動産会社です。
\お気軽にご相談ください!/
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