2025-10-11

空き家を所有しているが、今後利用する予定がなく、売却を検討している方も多いのではないでしょうか。
特に、老朽化が進んでいる場合や、土地の有効活用を考えたい場合は、更地にして売却するという選択肢が考えられます。
しかし、更地化には様々な手順や費用、税金の問題が関わってきます。
そのため、今回は、空き家を更地にして売却するまでの流れ、費用、税金について、具体的な手順とポイントを解説します。
売却決定から更地化売却完了までの流れ
空き家の売却を決定したら、まずは不動産会社に相談し、市場価格の査定を受けましょう。
その後、更地にするか建物のまま売却するかを決定します。
また、更地にする場合は、解体業者を選定し、解体工事の契約を結びます。
解体工事が完了したら、土地の測量を行い、登記簿の変更手続きを行います。
さらに、不動産会社を通じて土地を売却します。
この一連の流れは、状況によって数ヶ月から一年以上かかる場合もあります。
そのため、各段階で発生する費用や税金についても、事前に把握しておくことが重要といえます。
加えて、売却活動の期間を見積もっておくことも、計画的な売却を進める上で重要なのです。
更地にするメリットデメリット判断基準
更地にするメリットとしては、土地の価値向上、買い手の選択肢拡大、建築条件の柔軟性などが挙げられます。
一方で、デメリットとしては、解体費用が発生すること、売却までの期間が長くなる可能性があることなどが挙げられます。
更地にするかどうかの判断基準としては、土地の形状、周辺環境、将来的な土地利用計画などを考慮する必要があります。
例えば、駅近で土地の形状が整っている場合は、更地にすることでより高い価格で売却できる可能性が高まります。
さらに、土地の面積が広い場合も、更地にすることで、買い手が自由に建物を建てられるため、魅力的になりやすいといえます。
更地化が必要なケース不要なケース
更地化が必要なケースとしては、老朽化が著しい建物、耐震性が不足している建物、解体費用よりも売却価格の向上効果が大きい場合などが挙げられます。
反対に、比較的新しい建物で、状態が良い場合は、建物のまま売却した方が費用対効果が高い可能性があります。
また、建築条件付きで売却する場合も、更地化は必ずしも必要ではありません。
例えば、特定の建築業者と提携して売却する場合などは、更地化せずに建物のまま売却することも可能です。
売却前に必要な準備と手続き
売却前に必要な準備としては、不動産会社への相談、市場価格の査定、解体業者への見積もり依頼、必要書類の準備などがあります。
手続きとしては、解体工事の許可申請、登記簿の変更手続き、売買契約の締結などがあります。
これらの準備と手続きをスムーズに進めるためには、不動産会社や専門家への相談が不可欠です。
また、事前に必要な書類を準備しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
さらに、売却活動開始前に近隣住民への挨拶を行うことも、トラブル防止の観点から重要といえます。
解体費用の相場と内訳
解体費用は、建物の規模、構造、解体方法、残材処理方法などによって大きく異なります。
一般的には、木造住宅の場合、坪あたり10~30万円程度、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合、坪あたり30~100万円程度が相場です。
内訳としては、解体工事費、残材処理費、申請費用などが含まれます。
また、建物の状況によっては、アスベスト除去費用などが別途発生する場合もあります。
そのため、複数の解体業者から見積もりを取り、詳細な内訳を確認することが重要なのです。
解体業者を選ぶポイントと依頼方法
解体業者を選ぶ際には、実績、信頼性、価格などを比較することが重要です。
依頼方法としては、直接連絡するか、不動産会社を通じて依頼することができます。
また、解体業者を選ぶ際には、資格の有無、保険加入の有無なども確認しましょう。
さらに、近隣住民への配慮や安全対策についても確認することが大切です。

更地と建物のままの売却価格比較
更地にした場合の売却価格は、建物のまま売却する場合よりも高くなることが多いです。
ただし、解体費用を差し引いた金額が、建物のまま売却した場合の価格よりも高くなるかどうかは、ケースバイケースです。
そのため、更地にするメリット・デメリットを踏まえ、慎重に判断する必要があります。
また、不動産会社に相談することで、更地にした場合と建物のまま売却した場合のそれぞれの価格を比較検討することができます。
更地の売却価格の算出方法
更地の売却価格は、土地の面積、地価、立地条件などを考慮して算出されます。
不動産会社に依頼することで、正確な価格を算出することができます。
また、周辺の取引事例なども参考にしながら、売却価格を決定します。
さらに、売却を急いでいる場合は、相場よりも低い価格で売却することも検討できます。
売却価格を上げるためのポイント
売却価格を上げるためには、土地の整備、周辺環境の整備、適切な広告戦略などが有効です。
例えば、土地の雑草を取り除いたり、境界線を明確にすることで、土地の見栄えが良くなり、売却価格向上に繋がります。
また、周辺環境の整備として、近隣住民との良好な関係を築くことも重要です。
更地にした場合の税金と軽減措置
更地にした場合、譲渡所得税が発生します。
ただし、一定の条件を満たす場合は、軽減措置を受けることができます。
具体的には、長期譲渡所得の特例や、小規模宅地の特例などが適用される場合があります。
これらの特例を活用することで、税負担を軽減できる可能性があります。
そのため、売却前に税理士に相談し、適用可能な軽減措置を確認することが重要です。
譲渡所得税の計算方法と節税対策
譲渡所得税の計算方法は、売却価格から取得費、譲渡費用などを差し引いた金額を課税対象とします。
節税対策としては、必要経費の適切な計上、税理士への相談などが挙げられます。
また、譲渡損失が生じた場合は、他の所得と損益通算することで、税負担を軽減できる場合があります。
必要な書類と手続き
譲渡所得税の申告には、売買契約書、登記事項証明書、収支計算書などが必要になります。
手続きは、確定申告を行う必要があります。
また、必要書類は事前に準備しておくことで、スムーズな申告が可能になります。
不動産会社選びのポイント
不動産会社を選ぶ際には、実績、信頼性、対応の良さなどを比較することが重要です。
複数の会社に相談し、最適な会社を選ぶことが大切です。
また、不動産会社の得意分野や地域特性なども考慮すると良いでしょう。
さらに、担当者との相性も重要な要素となります。
売却活動の進め方
売却活動は、不動産会社に依頼するのが一般的です。
不動産会社は、物件の広告、買い手の紹介、契約交渉などを行います。
また、売却活動中は、不動産会社と密に連絡を取り合い、進捗状況を確認することが大切です。
さらに、売主自身も積極的に情報収集を行い、売却活動をサポートすることで、早期売却に繋がる可能性があります。
売却までの期間の目安
売却までの期間は、物件の状況、市場状況などによって異なりますが、一般的には数ヶ月から一年程度かかります。
また、売却価格の設定によっても、売却期間は大きく左右されます。
さらに、早期売却を目指す場合は、価格交渉に応じる柔軟性も必要となります。
今回は、空き家を更地にして売却するまでの流れ、費用、税金について、具体的な手順とポイントを解説しました。
Q1. 空き家を更地にしてから売却するのはどんな場合に有効ですか?
A1. 空き家を更地にして売却するのは、老朽化が進み修繕費が高額になる場合や、買主が自由に建築したいと考えている場合に有効です。
建物があるよりも土地の利用方法が明確になり、購入希望者が見つかりやすくなる可能性があります。
Q2. 空き家を更地にして売却するメリットは何ですか?
A2. 更地にすると、建物の老朽化によるマイナス評価がなくなり、土地の価値をそのまま評価してもらえます。
また、買主は自分の希望に沿った住宅や施設を建てられるため、売却スピードが上がるケースがあります。
Q3. 空き家を更地にして売却するデメリットはありますか?
A3. 最大のデメリットは解体費用の負担です。
さらに、更地にすると固定資産税の住宅用地特例が外れ、税額が上がる可能性があります。そのため、維持費の増加を考慮した判断が必要です。
Q4. 空き家を更地にするにはどのような手順が必要ですか?
A4. まず解体業者に見積もりを依頼し、契約を結びます。
次に解体工事を行い、建物を撤去した後に登記簿から建物を抹消する「滅失登記」を申請する必要があります。売却活動はその後に開始します。
Q5. 空き家を更地にするための費用はどのくらいかかりますか?
A5. 解体費用は建物の構造や広さによって異なりますが、木造住宅であれば1坪あたり3〜5万円程度が相場です。
RC造や鉄骨造の場合はさらに高額になるため、売却価格と費用のバランスを見極めることが大切です。∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
それぞれのお客様、それぞれの物件の置かれている状況は様々です。
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