ローンの返済が難しい、いつ競売にかけられるのか不安、とお悩みの方も多いでしょう。
その際は、「任意売却」という手段が取れるか確認してみましょう。
任意売却では、ご自身で家を売却し、その売却価格をローン返済に充てられます。
今回は、任意売却のメリットとデメリットを解説します。
任意売却とは、ローン返済が困難になった際に債権者との合意のもと、ご自身で住宅を売却する方法です。
この方法では、ローンが残った状態でも抵当権を解除できます。
任意売却のメリットは、競売より適正な金額で売却できる点です。
任意売却はプロに依頼すれば、市場価格に近い価格で不動産を売却できます。
競売では、安く買いたたかれてしまいますが、適正価格での売却を検討できるのは任意売却のメリットといえるでしょう。
差し押さえや立ち退きを求められないこともメリットです。
任意売却は債権者と交渉の上で無理のない返済を目指すものです。
そのため、資産の差し押さえや立ち退きを求められないのです。
また、競売場では物件調査のために不動産会社が周辺調査に訪れます。
そうすれば、近所の人に住宅ローンの支払いが困難になったという家庭事情も知られる可能性もあるのです。
任意売却では、周辺に知られずに手続きが進められます。
デメリットは以下の4つです。
*金融機関の自己登録者に登録
任意売却は、住宅ローン支払いを滞納することが条件です。
しかし、ローンの滞納は同時にブラックリスト入りの事項です。
任意売却によってブラックリストを外れることはないと留意しておきましょう。
*各方面の同意が必要
債権者(金融機関)や連帯保証人と交渉、同意のうえ任意売却が可能です。
また、残債額が多ければ金融機関から合意を得るのが難しくなります。
ローンの支払いが難しい状態になったら、すぐに金融機関に相談しましょう。
*不成立で競売に
任意売却でも、買い手が見つからない場合は競売に出されてしまいます。
売却期間が長引いた時は注意が必要です。
*費用がかかる
任意売却でも、不動産会社の仲介手数料がかかります。
その他にも、一般的な売却にかかるものと同じ費用、それに抵当権の抹消登記費用もプラスされます。
債権者との交渉次第では、これらの費用を売却金額から支払えます。
任意売却は、競売にかけられる前に抵当権を抹消して、ご自身で不動産を売却できる方法でした。
また、差し押さえや立ち退きといった精神的な負担も解消できます。
ローンの滞納でお困りの方は、手段の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。