サブリース契約は、上手く活用できればメリットが多いものですが、深く検討せずに契約を結んでしまうことは大変危険です。
中には、サブリース会社が解約に応じてくれず、甚大な損失を被った不動産のオーナー様もいらっしゃいます。
そこで今回は、サブリース契約が解約できないといわれる理由と、解約に伴うリスクについてお伝えします。
サブリース契約に潜むリスクを把握して、本当にその契約が必要なのかどうかを見極めましょう。
*会社の同意が必要
サブリース契約は、不動産のオーナー様とサブリース会社の間で締結する賃貸借契約のことです。
この場合であれば、借主であるサブリース会社の立場が、賃貸借契約で保護されます。
そのため、サブリース会社から申し出た中途解約については、借主の正当な権利として認められますが、貸主であるオーナー様からの申し出では、正当な理由がないと解約できません。
結果として、オーナー様である皆様の立場からでは、サブリースは解約が困難なケースが多いです。
*高額な違約金が発生する場合もある
そもそも、中途解約に関する条項が契約書に含まれていない場合には、サブリース契約を途中で解約することは不可能です。
また、仮に中途解約ができた場合にも、高額な違約金を請求されるケースもあります。
そのため、契約を締結する際に、中途解約時の違約金に関する内容をしっかり確認しておきましょう。
*解約には事前通知が必要
サブリース契約を解約するためには、事前の通知が必要になる場合が多いです。
基本的には、「解約する場合は6ヵ月前までの通知が必要」と決められているケースが多いため、解約するまでに相当の時間がかかってしまいます。
こうした理由から、サブリースは解約が難しいといわれており、安易に契約を結んでしまうのは大変危険なのです。
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単純に解約するのが難しいだけでなく、解約に伴うリスクもサブリース契約には潜んでいます。
例えば、先ほどもお伝えした通り、サブリースを途中で解約する場合には、高額な違約金を要求されることがあります。
それだけではなく、解約の正当理由が認められない場合や、サブリース会社が解約に応じない場合には、立ち退き料を上乗せして支払い、サブリース会社との賃貸借契約を解消するケースもあります。
こうした場合には、いずれにしても大きな費用がかかるため、オーナーである皆様にとって、大きな損失になるでしょう。
サブリース契約には、このようなリスクが潜んでいるため、本当にその契約が必要なのかを慎重に検討し、必要ない場合には売却や買取で不動産を手放すことも頭に入れましょう。
売却や買取であれば、余計な費用を巻き上げられることもなく、まとまった金額を1度に入手できます。
また、不動産の維持管理費や固定資産税などの費用もかからなくなるため、賃貸経営をするための特別な理由がない場合には、早めに手放すことも検討してみましょう。
サブリース契約においては、賃貸借契約においてサブリース会社の立場が保護されるため、不動産のオーナーである皆様からの申し出では、中途解約が難しいケースが多いです。
そのため、安易に契約を結ぶのは控え、サブリース契約が妥当ではないと考えられる場合には、売却や買取で不動産を手放すことも検討しましょう。