空き家になった実家を相続した際、どう対処したら良いのか分からず、持て余してしまうことがあると思います。
また、きちんと空き家を管理していないと、近隣からのクレームに繋がってしまうことにもなりかねません。
そのような場合には、空き家を解体して、今の状態をスッキリさせることがおすすめです。
今回は、空き家を解体するメリットと解体するためにかかる費用相場についてお伝えします。
空き家の対処にお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
空き家の解体には、大きく分けて以下の2つのメリットがあります。
1.早期売却がしやすくなる
空き家付きの土地と更地では、一般的に更地の方が早期に売却できる可能性が高いです。
空き家が建ったままの状態で売却すると、空き家の買い手が解体や処分の費用を負担しなければいけません。
そのため、空き家付きの状態では、買い手がなかなか見つからないことがあります。
解体して更地にしておけば、買い手が空き家の処分を請け負う必要がなくなるため、早期に買い手を見つけやすくなります。
その結果、早期に売却できる可能性が高まるため、持て余している空き家を早めに処分できるでしょう。
2.建物の維持管理がなくなる
建物を所有している場合には、自らで空き家の維持管理を請け負わなければいけません。
また、維持管理だけでなく、空き家に対しては固定資産税や都市計画税、修繕のための費用が必要です。
さらに、空き家の状態が悪いと、行政から特定空き家に認定されてしまいます。
特定空き家に指定された空き家は、固定資産税が6倍、都市計画税が3倍になり、より多くの費用を払わなければいけなくなってしまうのです。
使わない空き家に対して、こうした余計な費用を負担するくらいなら、解体して維持管理の手間と費用をスッキリさせてみましょう。
更地の状態であれば、建物の維持管理の手間もなくなり、費用も安く抑えられるのでおすすめです。
空き家を解体しておくことで、このようなメリットがあります。
とはいえ、自分で解体するとなると、そのための費用がどうしても気になるところですよね。
そこでここからは、空き家の解体にかかる費用相場について、空き家の種類ごとにお伝えしていきます。
*木造住宅の解体費用
現在最も多く解体されているのが木造住宅です。
木造住宅を解体するときの費用相場は、1坪あたり約31,000〜44,000円になっています。
鉄骨造やRC造の住宅に比べると頑丈ではないため、解体にかかる費用も比較的安く抑えられます。
*鉄骨造住宅の解体費用
鉄骨造住宅の場合は、解体にかかる費用相場はおよそ34,000~47,000円です。
木造住宅に比べて、鉄骨造の住宅は頑丈な構造になっているため、解体にかかる費用も高くなります。
*RC住宅の解体費用
RC造(鉄筋コンクリート)住宅の場合、解体の費用相場は約35,000~80,000円です。
木造や鉄骨造の住宅に比べても頑丈で解体が難しいため、費用もやや高額になる傾向があります。
対処に持て余している空き家を解体することで、早期売却がしやすくなるほか、維持管理にかかる手間と費用を軽減できます。
なお、解体することで土地の固定資産税について宅地の優遇措置を受けれなくなることには注意しましょう。
固定資産税の起算日までに売却をしないと固定資産税が6倍、都市計画税が3倍に上昇してしまいます。
そのため、この先も空き家を使う予定が特にない場合は、お伝えした解体費用も考慮したうえで、空き家の解体を検討してみてください。