住宅ローンの滞納に加え、他にも借金があるとなると、「自己破産」の選択肢を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自己破産よりも前に、所有している不動産を「任意売却」できれば、今の状況を改善できるかもしれません。
そこで今回は、自己破産前に任意売却をするメリットについてお伝えします。
また、任意売却するべきタイミングもお伝えしますので、ローンの返済に目途が立っておらず、自己破産を検討されている方はぜひ参考にしてください。
まずは、自己破産前に任意売却をする3つのメリットについて紹介していきます。
1.任意売却によって自己破産を免れるケースもある
任意売却では、市場価格とほぼ変わらない価格で、不動産を売却できます。
そのため、任意売却で得られたお金で、住宅ローンの残債を完済できる場合もあります。
借金の額を大幅に削減できれば、現実的な返済プランも見えてくるので、自己破産を行わずに済むかもしれません。
2.任意売却後でも自己破産の免責手続きは可能
任意売却によりローンを完済できる場合もありますが、売却金だけでは十分な費用を賄えない場合もあります。
そのような場合でも、任意売却後に自己破産手続きをすることで、ローンを免責してもらうことが可能です。
逆に、自己破産を行った後では家が没収されてしまうため、任意売却もできなくなってしまいます。
そのため、選択肢の幅を残すためにも、できれば先に任意売却を検討しましょう。
3.任意売却では引越代を用意してもらえる場合がある
任意売却の交渉をする際、債権者との交渉次第では、10万円〜20万円程の引越し代を用意してもらえる場合があります。
その他にも、抹消登記費用や仲介手数料を控除してくれる金融機関もあるので、手続きにかかる費用をかなり抑えられるでしょう。
□自己破産する前に任意売却を検討するべきタイミング
自己破産前に任意売却をすることには、このようなメリットがあります。
それでは、いつ、どのタイミングで任意売却を検討すれば良いのでしょうか。
ここからは、任意売却を検討すべきタイミングについて解説していきます。
*任意売却を検討すべきタイミング
任意売却を検討し始めた方が良いタイミングは、住宅ローンの返済が滞納してしまった時です。
住宅ローンが返済できなくなっている状態だと、家計がかなり圧迫されていることが伺えるので、今後もすぐに状況が改善するとは考えにくいでしょう。
そのような場合には、「返済できない」ことが浮き彫りになった時点で、任意売却を検討するようにしましょう。
早めに売却を検討すれば、専門家と相談しながら手続きを進めていけるため、今以上に状態が悪化することもありません。
*任意売却のタイムリミット
また、任意売却できる期間にはタイムリミットがあります。
任意売却には、「競売開札日の前日まで」と期限が設定されているので、この期限を過ぎると任意売却は不可能になってしまいます。
そのため、任意売却を検討し始めたら、できるだけ早く手続きを始めるようにしましょう。
自己破産前に任意売却ができれば、自己破産を免れるケースもあり、他の費用も金融機関が負担してくれる可能性があります。
そのため、任意売却について検討し始めたら、タイムリミットに間に合うように、早めに手続きを進めていきましょう。
また、任意売却の手続きについて分からないことがあれば、当社のような専門家にも相談してみてください。